【玉川・三朝・猿投】免疫力アップ!天然ラドン・ラジウム温泉

秋田 玉川温泉

ホルミシス効果を求めてガン患者が殺到する温泉


温泉大国ニッポン。

あ~、温泉行きたいっ、と思うのは日本人ならではでしょう。

今回ご紹介するのは、天然ラドン・ラジウムの湯。

医者が通う湯治場”としてNHKが取り上げたため、一気に注目を集めました。

ホルミシス効果とは?

大量では有害になってしまうものが、わずかな量だと人体に生理的な刺激を与えて活発化させる現象のことを言います。

太陽に当たりすぎると皮膚ガンになるリスクが高まるけど、ビタミンDを作るのに太陽って必要ですよね。

ラドン・ラジウムは放射能泉になりますが、放射能も量が少なければ人体にかなり有益なものなんだそうです。

ガン治療の1つに放射線がありますが、ラドン・ラジウム温泉はリスクの少ない自然な放射線を得られる場所なのです。

 

天然ラドン・ラジウム温泉の効能

様々な病気に効果があると言われています。

新陳代謝が良くなり、免疫力も上がるため、健康な人でも疲れが取れたり、自律神経が整ったりします。老廃物の排出も進むそうです。

ラドン温泉では空気中にラドンが拡散しているため、呼吸でも体に取り込まれ、薄めた温泉水で口から取り入れることもできます。

ラジウムとラドンの違い

ラジウム鉱石から成分がに溶け出したものがラジウム温泉です。

一方ラジウム鉱石が気体になり(ラドン)、このラドンが水に溶けたのがラドン温泉です。

スーパー銭湯などにあるラドン温泉はラドン発生器で気体を送りこんだものになります。

「天然ラジウム温泉」で有名なのが、秋田玉川温泉と鳥取三朝温泉です。
「天然ラドン温泉」は日本にとても少なく、愛知の猿投温泉が知られています。

なお、温泉地によってはラドン・ラジウムの区別を明確にしていないところも多いです。

 

岩盤浴の元祖、玉川温泉

 

日本が誇る玉川温泉は秋田、田沢湖のすぐ近くにあります。

車で90分のところには、武家屋敷が立ち並ぶことで人気の角館武家屋敷もあります。


私が訪れた頃は、ガン患者が殺到して宿泊はなかなか予約がとれない状態でした。

今は姉妹館ができたり、周りのホテルから訪れたり、とそこまで混んではいないようです。

玉川温泉が日本一のラジウム温泉と言われるのは、以下の理由によります。

・世界でも珍しい「塩酸」を主成分とする

・PH1.2という日本一の強酸性を誇る

・1つのところから出る湯量が日本一

・日本で唯一の岩盤浴

いっとき都会で岩盤浴店がブームとなりましたが、ちゃんとした店ほど玉川温泉の石を使っていたと思われます。

 

玉川温泉での湯治方法

①岩盤浴

何といっても岩盤浴がおススメ。しかも無料です。

やり方は、なるべくごつごつとしていない岩盤の上にゴザを敷き、その上に寝るだけ。

普通の岩盤浴と違うのは、自然のラジウムを発する北投石であること。台湾の北投温泉とこの玉川温泉しかないそうです。

そしてマイナスイオンがとても多いこと。

NHKが取り上げたのが、まさにこの玉川温泉の岩盤浴だったのです。

 

岩盤浴をしてもいい時間と回数

1日2回程度で、1回あたり40分がいいそうです。

私は午前と午後にそれぞれ1回ずつ、ゴザを片手に岩盤に向かいました。


必要なもの

ゴザ、バスタオル、水、着替え。

ビニールのゴザは溶ける可能性があるため、みなさん昔ながらのゴザを持参です。

レンタルや販売はしていません。

汗が大量にでるので、着替えと水分は必須。

バスタオルは熱を逃さないよう体の上からかけます。

屋外の岩盤浴は、開放感がハンパないです!

体も温まるのですぐウトウトしまい、持参のストップウォッチが大活躍しました。

 

 

②温泉浴

体にいいだろうな~と思わせるPH1.2の強酸性泉。

ピリピリ皮膚がむけそうな勢いです。(むけませんが)

硫黄の匂いもすごく、強いお湯なので、長湯飲用もできません。

浴場に行くと胸が片方なかったり、手術跡が残っていたり、と本気の湯治場であることを実感させられます。

温泉の効能は、リウマチ、血圧、皮膚病、小児麻痺、白血病、肝機能・・・とここに書ききれないほどの病の改善。

蒸気に硫化水素ガスも含まれているそうで、吸入を通して気管支炎や喘息などにも効果があるそうです。


玉川温泉HPより
③飲用

飲用する場合は、大浴場の「飲泉コーナー」で無料で飲めます。

2倍に薄められた温泉水を更に5~8倍に薄めて飲むのですが、かなりツンとします。

暖かい温泉水と冷たい温泉水があり、それぞれに効能が違います。

暖かい温泉水

胃の動きや血管に効果があるため、胃潰瘍などの胃に関する疾病に効き、

胆嚢疾患や肝炎、糖尿病にも。


冷たい温泉水

鉄をイオン化しているため、貧血に効果があり、また便通も良くなる。

玉川温泉に泊まる

旅館部自炊部があります。

私は旅館部に宿泊しました。

食事は食堂に行きますが、あとは部屋でゴロゴロ。

自炊部はがん治癒などを目指して長く宿泊される方が多いそうです。

お野菜やお米を持ち込んで、共同炊事場で調理することになります。

玉川温泉の日帰り湯

新玉川温泉のほうで日帰り入浴も楽しめます。

営業時間

4月中旬~11月末 : 10時から15時まで

12月~4月中旬  : 10時から13時半まで

入館料は大人800円 子供400円 幼児以下は無料です。

 

玉川温泉を旅した感想

 

到着するなり、岩山の迫力に唖然。映画の戦闘シーンになるような秘境です。

岩盤浴はお店とは雲泥の差

観光地のような華美さは全くなく、ザ湯治場というような質素さも、体は休めるにはよかったです。

玉川温泉HP

https://www.tamagawa-onsen.jp/


三度朝を迎えれば難病が治る湯、鳥取三朝温泉

三朝温泉 街並み

開湯850年の天然ラジウム温泉です。

ラドンを含有するラジウム温泉では世界トップクラス

ラドンガスがミスト状に充満してるそうで、温泉に入ろうがあがっていようが、効果があるそうです。

絶対、行くべき!と地元出身者から力説されていたので、私は出雲大社と石見銀山を巡る旅の途中に立ち寄ってみました。

小さな温泉街ですが、ノスタルジックな雰囲気を醸し出していて、一目で好きになりました。

広島の被爆者も治療に訪れた温泉

私は源泉のある共同浴場を利用しました。

受付で「初めてなら5分浸かって、しばらく休んで、また5分浸かってを守って」と言われてびっくり。

どこもかしこも焦茶色に染まった年季の入った浴場で、お湯に足をつけながら

「うわっ、すごっ」

と友人とはしゃいでいたら、近くにいたおばあちゃん達が

「広島で原爆にあたった人たちも治しにきた湯だから」

と教えてくれました。


三朝温泉の入り方

①最初はかけ湯 

清潔にするためと、体を慣らすためです。

②入浴

ゆっくり体をつけていきます。疾患のある方は飛び込むように入るのは危険です。

最初は2.3分でも。

③体を洗い、体を少し休める

角質が柔らかくなるので、綺麗に洗い流すことができます。

のんびり座っておしゃべりをしている地元民が多かったです。

④入浴

入浴、休憩を繰り返した後、最後は湯で流さす体に薬効成分を残したまま上がります。

⑤水分補給と体を休める

体調が安定するまで30分くらい、ゆっくりした方がいいそうです。

三朝温泉を旅した感想

 

ピリピリ、ひりひりして、湯の威力がかなり強いと思いました。

実際、数時間後に体に蕁麻疹が・・翌日には治ってましたが。

ただ、短時間で体の芯から温まり、旅の疲れもふっとぶほどでした。

次回は絶対泊まる!と心に誓っています。

三朝温泉公式サイト

https://misasaonsen.jp/

 


希少!天然ラドンの湯、猿投温泉

 

猿投温泉は愛知高原国定公園の中にあります。

公園はトヨタ自動車で有名な豊田市と瀬戸市にまたがっています。

日本に珍しい天然ラドン温泉で、「飲む」「吸う」「浸かる」をうたっています。

紅葉の名所、香嵐渓の近くなので、秋の紅葉をかねて立ち寄るのもおススメです。

 

猿投の水を持ち帰る

とにかく水を持ち帰ってる人が多くて驚きました。

車で水だけ取りにきてる方も。

PH8.3というアルカリ泉で浸透力に優れた水なんだそうです。

カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムといったミネラルも豊富で、持ち帰る人が多すぎるのか、「お一人様1容器5ℓまで」と規定されています。

なお、適量は成人1日500mlとのこと。

 

猿投七滝

宿泊は「金泉閣」、日帰り湯は「金泉の湯」

猿投山のふもとにある温泉です。

隠れ里のような趣があり、夏は緑豊かで清々しく、秋は紅葉を楽しめます。

日帰り湯はとても混んでいたので、観光を兼ねて、あるいはゆっくりしたい場合は宿泊をおススメします。

 

無料送迎バスを利用する

名古屋に近いとあって、無料送迎バスが相当でています。

定期便は名古屋方面、尾張方面、知多方面、三河方面などから。

予約便も近隣都市を行き来しています。

新幹線と無料送迎バス利用を使えば、足が弱くなったお年寄りでも訪れることができる温泉だと思います。

猿投温泉を旅した感想

香嵐渓

紅葉の時期と重なり、とにかく混んでました。

お湯は玉川、三朝ほど強くなく、ゆっくり浸かるにはぴったりです。

次回は人が少ない時期に行きたい・・・。

猿投温泉HP

https://sanageonsen.p-castle.co.jp/


ラドン・ラジウム温泉に関する書籍


●医師がすすめるラドン温湿浴〜放射線ホルミシス療法のすべて

(監修)川島朗 (編集)一般社団法人 ホルミシス臨床研究会

https://amzn.asia/d/cCa8KLE

 

●放射線ホルミシスで健康長寿

(著者)中村仁信、安保徹、清水教永

まとめ

いかがでしたか?

古来より日本人は温泉で心身を癒してきました。

長い滞在は難しいけど、プチ湯治でもかなりリフレッシュできますので、

ぜひラドン・ラジウム温泉楽しんでみてください。